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2013年8月27日火曜日

《Garageband(iOS)で学ぶDTM入門》基礎操作編2



《Garageband(iOS)で学ぶDTM入門》

今回は前回の基礎操作編の続きを書きたいと思います。
連譜やスウィングなど前回で説明しきれなかった部分を焦点に説明します。

<連譜とスウィングの入力方法>

3連譜の音の入力について説明します。
(この記事ではリアルタイム録音を使用せず、ステップ録音で進めます)


ピアノロールの画面で3連譜を入力するには、2つ方法があります。

1つは、自力で連譜の幅を割り出して入力。
1つは、「クオンタイズ」という機能を使う。

前者はどちらかと言えば、3連譜より速い音符の入力に向いてます。
しかし、自分で計算して確認しながら入力しなければなりません。

後者の「クオンタイズ」機能は、入力した音に対して自動的に設定の音のタイミングを直してくれる機能です。

この機能を使うと入力した音が「クオンタイズ」のメニューに設定された割合で音のタイミングを自動的に修正してくれる便利な機能です。
主にリアルタイム録音を行った時に、音のズレを正確なタイミングに修正するのに役立ちます。
この機能は、一般的なDTMで使用する音楽制作ソフトでも搭載されている機能です。

「クオンタイズ」は各トラック個々に設定する事が出来ます。
このアプリでは、「クオンタイズ」が設定されたトラックのリージョン全体に機能します。
この「クオンタイズ」機能を解除すると元のタイミングに戻ります。

このアプリでは、入力音に対して修正を行うメニューが3種類あります。

<ストレート>
1/4 - 音符 4分音符のタイミングに修正
1/8 - 音符 8分音符のタイミングに修正
1/16-音符 16分音符のタイミングに修正
1/32-音符 32分音符のタイミングに修正
1/64-音符 64分音符のタイミングに修正

<3連譜>
1/4 - 音符 4分音符の3連譜のタイミングに修正
1/8 - 音符 8分音符の3連譜のタイミングに修正
1/16-音符 16分音符の3連譜のタイミングに修正
1/32-音符 32分音符の3連譜のタイミングに修正

<スウィング> リズムの跳ね具合
1/8 - スウィング(ライト) 8分音符のシャッフル(軽め).....軽い跳ね具合に修正
1/8 - スウィング(ヘビー) 8分音符のシャッフル(重め).....多い跳ね具合に修正
1/16-スウィング(ライト) 16分音符のシャッフル(軽め).....軽い跳ね具合に修正
1/16-スウィング(ヘビー) 16分音符のシャッフル(重め).....多い跳ね具合に修正


例えば、このように入力された音を3連譜に修正したいと思います。


このように8分音符を入力してみて下さい。

入力出来たらメインメニューに戻り、をタップして設定メニューに入ります。


トラックメニューの「クオンタイズ」を選択し、メニューの「3連譜」の「1/8 -3連譜」を選択して「完了」を押してください。


そうしたらリージョンを確認してみて下さい。
このように3連譜のタイミングに自動的に修正されました。
先ほど入力したただの8分音符がちゃんと3連譜のタイミングになりました。
「クオンタイズ」を解除すると元の状態に戻ります。









部分的に3連譜を入力しないといけない場合は、先ほどの例のように8分音符を入力して「1/8 -3連譜」の「クオンタイズ」をかけて3連譜のデータを作り、コピーします。
「クオンタイズ」を元に戻し、3連譜を入力したい拍へペーストすればOKです。

「クオンタイズ」はトラック全体のリージョンに作用します。
小節内に部分的に3連譜が出てくる場合に、そのまま「クオンタイズ」をかけてしまうと4分音符(4分音符は影響なし)より速い音符(8分音符以上)が同じリージョン内に入力されていると影響を受けタイミングがタイミングがズレてしまいます。
ですので、部分的に3連譜を入力するには、こういった方法が必要になります。





今度はスウィング機能を試したいと思います。
効果が分かりやすいと思うので「1/8 - スウィング(ヘビー)」の設定をしてみます。



このように8分音符を入力してみて下さい。
先ほどの3連譜と同じ手順で「クオンタイズ」のメニューに進み、メニューの「スウィング」の「1/8 -スウィング(ヘビー)」を選択して下さい。


そうしたらリージョンを確認してみて下さい。
このように8分音符のシャッフルのタイミングに修正されました。
かなり跳ねた感じになったと思います。

これを利用する事で跳ねたリズムの音楽も作る事が出来ます。
ジャズ・ブルースとか16ビートのシャッフルの曲などなど。







次はメイン画面の右上の設定について説明したいと思います。


には各トラックの設定と曲全体の設定をすることが出来ます。

まずはトラックの設定の説明をします。
画面左上ので各トラックを切り替えられます。

ミュートは、そのトラックの音だけを鳴らさない設定に出来ます。
特定の音の組み合わせだけで音を確認したい時に便利です。
(例えば、ドラムとベースだけ聴きたい時とか)

ソロは、このトラックの音だけを鳴らす設定に出来ます。
ミュートとは逆にこの楽器だけの音を確認したい時に便利です。

トラック音量は、このトラックの音量を設定出来ます。

トラックパンは、このトラックの音が鳴る左右の位置を設定出来ます。
一番左に設定すれば左で鳴り、一番右に設定すれば右で鳴ります。
この楽器の配置を左右に振り分る事が出来ます。

エコーは、反響する具合を調整します。いわゆるやまびこです。
エコーの種類は「マスターエフェクト」のメニューで設定できます。

リバーブは、残響音の多さを調整します。
リバーブの種類も「マスターエフェクト」のメニューで設定出来ます。

クオンタイズは先ほど説明したものです。


トランスポーズは、このトラックの入力した音をオクターブもしくは半音階の単位で移調することが出来ます。
瞬時に入力した音のオクターブを変えたい時や他のキーで聴いてみたい時などに便利。
録音を結合は、別の記事で説明します。

マスターエフェクトは、エコーとリバーブの種類の設定を行えます。

それぞれエフェクトの掛かり具合が異なります。

<エコーの種類>
Ambient Delay
Dance Echo A
Dark Eight Note Echo
Dark Quarter Note Echo
Endless Loop
Half Note Echo
Quarter Note Echo
Rock n Roll
Sixties Echo Effect
Triplet Echo

<リバーブの種類>
Ambience
Cathedral
Chamber
Club
Large Hall
Medium Hall
Moon Dome



次に曲の設定を説明します。


メトロノームは、曲を再生・録音する際にメトロノームを鳴らすか鳴らさないかを設定出来ます。

カウントインは、録音する時に1小節分カウントを入れてから録音を開始するかしないかを設定できます。

サウンドは、メトロノームで鳴らすガイドの音の種類を設定出来ます。
種類はクリック・ウッドブロック・ハイハット・リムショット。


テンポは、この曲の速さを設定出来ます。
数値でテンポを指定出来ますが、をタップしてテンポを設定する事も可能です。




キーは、この曲の調性を設定出来ます。
メジャー(長調)かマイナー(単調)かも設定出来ます。
曲のキーに追随は、Touch Instrumentの説明の時にします。



拍子は、この曲の拍子を設定します。
設定出来るのは、4/4拍子・3/4拍子・6/8拍子です。
それ以外の拍子は自分でテンポを変えたりして、仮想的に拍子を作り上げる必要があります。

フェードアウトは、曲の終わりを段階的に音量を下げて終了する設定できます。
よく曲の最後に段々音量が下がって終わるあれです。

Airplay - Bluetoothはジャムセッションを行う際にONにして下さい。




次にピアノロールの画面右上のについて説明します。




はソングセクションを設定するメニューで、曲のセクションを設定できます。
Aメロ、サビといった感じに曲のセクションを分けることが出来ます。
セクションを分けることによって、曲の構成を把握しやすくなります。
セクションごとの小節の長さも設定出来ます。


最後にリージョンのコピー/ペースト、ループ、分割/結合、削除について。


メイン画面でリージョンを選択し、編集メニューを出します。

カットは、リージョンが削除されます。



コピーを押すと選択したリージョンがコピー出来ます。
そして、カーソルを任意の小節まで持っていきペーストするとコピーしたリージョンを貼付ける事が出来ます。


分割は、選択したリージョンを任意の場所で分割することが出来ます。
分割したい部分へカーソルを合わせ、分割を選択します。
ハサミマークが出てくるのでそこを下へ降ろすと分割出来ます。




結合は、それぞれ異なったリージョン同士を1つのリージョンに結合出来ます。
結合したいリージョンを両方とも選択します。


結合を選択すると1つのリージョンに結合されます。

ループは、選択したリージョンと同じデータを後に続く小節にも繰り返します。

これはコピーとは違ってデータそのものが複製されている訳ではありません。
これを利用すると同じデータがずっと続くトラックやセクションがあった時に最初のデータだけ作成すれば良いので便利です。
右端をタップしながら元のリージョンの長さまで持っていくとループが解除されます。


あと操作をやり直したい時は、本体を振ると1つ前の作業に戻る事が出来ます。
例えば、間違えてリージョンを消してしまった時など、1つ前の作業を取り消して元に戻す事が出来ます。



少々長くなってしまいましたが、基本操作の全てを説明しました。

次からは、個々のTouch Instrumentの楽器の特徴と入力方法について説明を始めたいと思います。

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